
来年の台湾の正月は2月中旬頃なので、それはつまり、日本のそれと合わせると、2度の正月を経験するというサイケデリック現象となります。
何が起こるか分からないこのご時世、いつ何時世界の各国々が各々独自の時期に正月を設定する事態が起こっても、おかしくはありません。
仮に毎月どこかの国が正月を行ってしまったら・・・。
その国々を興味本位で渡り歩いてしまったら・・・。
つまり年間を通して常に正月という異常事態に陥ってしまったら・・・。
それはもう、その人にとっての正月制度が崩壊する事を意味し、暦に対する概念が捻じ曲げられ、いちいち太陽だの月だのに合わせて暦をめくる事が面倒になり、いずれ数を数える事にも疑問を抱き出し、知人の子供に対しても「僕大きくなったねぇ、いくつになったの?」の様なテンプレを使う事を止め、他者とのコミュニケーションが困難になり、孤立します。
その後、青年は真のコミュニケーションを思慮するために旅に出ます。
旅の途中で出会う人々の中には、数や暦の概念を持たない者もいるでしょう。
しかし、既に肥大し過ぎた彼の既成概念に対する内省癖は、あらゆる人間、社会との通信を阻害します。
このままでは自己の崩壊が待っていると予見した彼は、原点に立ち返る決意の元、すべての記憶を消去する事にします。
外科治療と薬物投与によって記憶の抹消に成功した彼は、生まれたての赤ん坊と同じような状態に戻ってしまいました。
彼は、卵から孵ったばかりの雛鳥が、初めて目にした存在を親だと思ってしまうように、眼前の男性医師に恋心を抱いてしまいます。
青年のあまりの薄弱ぶりに同情した医師は、青年と結婚する事を決意します。
そしてハネムーン。2人は第六感ともいえる無意識に誘導されるように、旧正月を迎える台湾を訪れますが、医師にとって、一年に二度の正月を経験する事がサイケデリック現象でした。
よくよく調べると世界の各国々は独自の時期に正月を設定・・・・・・・
